びー級ブログ

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令和の時代もAT-Xでアニメを見よう

 

最近生活環境が変わり衛星放送を受信できるようになったので、昔から気になっていたAT-Xを契約してみました。

私自身関東住まいでしかもサブスクリプション形式の動画配信サービス全盛期のこの世の中ですが、敢えて衛星放送を契約し、視聴して感じたことをメリットとデメリットにまとめようと思います。

ちなみに今回はスカパー!(110度CS)のAT-Xについての記事です。J:COM等のケーブルテレビやスカパー!プレミアム(124度/128度CS)についてはわからないためあまり触れないこととします。

 

AT-Xとは

正式名称はアニメシアターX、通称AT-Xです。呼び方はほぼ後者がメインです。TOKYO MX(東京メトロポリタンテレビジョン)みたいなものです。スカパー!やケーブルテレビを中心に展開するワンランク上のアニメ専門チャンネルです。その名の通り、月額1980円で24時間365日アニメを放送しているチャンネルです。スカパー!ではCS333chにて放送しています。

その他AT-Xの変遷や歴史については話が長くなる、またはそれてしまうためここでは割愛します。ググってみると開始した1997年の頃からのまとめが見つかると思います。

 

契約してよかったこと

新作アニメが視聴しやすい時間帯

AT-Xは他のアニメ専門チャンネルとは違い新作アニメが豊富で、この記事を最初に書いた2022年4月時点で新作アニメが25本と多くの数を放送しています。放送時間帯も新作は21時〜23時台と他の局と比べても比較的早い時間に放送していますので、リアルタイム視聴がしやすく翌日寝不足に陥ることが少なくなります。AT-X最速放送作品も多々あるため合わせて便利です。

 

例その1:継母の連れ子が元カノだった

AT-X(最速):水曜21:00〜

TOKYO MX:水曜24:00〜

BS日テレ   :土曜24:30〜(3日遅れ)

 

例その2:メイドインアビス

AT-X(最速):水曜22:30〜

MX & BS11:水曜25:00〜(※MXは5分遅れ)

 

・最速放送が本当の最速

AT-Xでは毎期いくつか最速放送作品があります。地上波やBSの場合、配信サイトと同時配信・放送することや、配信サイトの後にテレビで最速放送というパターンがありますが(もちろんテレビが最速もありますよ)、AT-X最速の場合は最速の配信サイトよりも早く放送しています(地上波BS同時刻放送を除く)。つまり、世界最速で見ることができます。自分の推しの作品がこれに該当すると嬉しいですよね。

 

・CMがない

本編途中に一切CMが入らないのでアニメをイッキ見できます。また本編終了後のCMも番宣しかなく他のCS局にありがちな通販は一切ありません。その分視聴料金が高い

 

・極力放送当時のまま放送してくれる

AT-Xでは放送素材にこだわる傾向があり、再放送でも権利元からの素材が残っていれば、極力放送当時のまま放送してくれます。つまり提供画面やエンドカード、ED後のフリップ(次回お楽しみに!等)も放送してくれるのです。魔法騎士レイアース等の古い作品でもこれに該当します。基本的には初回放送が対象のため、ごちうさのようなBS11での再放送時のエンドカード変更は対象外となります。提供画面も新作でも表示され「この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りしました。」等のアナウンスや企業のテロップが一切表示されないため、一部ネタ提供をじっくり見ることができます。ちなみにこれら提供画面はアニマックスではカットされる傾向にあるので要確認です。

またアニメによっては、著しい作画崩壊や古い作品によるマスター紛失等のいわゆる大人の都合が発生した場合は、DVD, BD版を放送します。その際は基本的に<パッケージ版>と表示されておりわかりやすいはずですが、ひだまりスケッチ1期等一部作品はBD版にもかかわらず特に表記がない等、脚注がない場合もあります。

アニマックスやキッズステーション等では放送禁止用語にピー音を入れますが、AT-Xでは修正音は入りません。ただし権利元側で付け足したピー音等はそのまま放送されます。放送倫理等により地上波では放送が難しい作品も、視聴年齢制限により住み分けができるのはAT-Xならではと言ったところでしょうか。

 

ウォーターマークがない

ウォーターマークいわゆる局ロゴがありませんがAパートとBパート開始5秒間は右上にAT-Xのロゴが挿入されます。が、逆に言うとそれしかないということで、BS11のANIME+のようなロゴも入らずウォーターマーク自体もあまり目立たないので大して気にならないかと思います。

 

・リピート放送がある

寝過ごしたり外出してて見れなくても基本的に帯枠はリピート放送があります。衛星放送の天敵である荒天時に画面が乱れて視聴&録画できない場合でもリピート放送で補完できます。

ただし基本的には初回放送を視聴&録画がオススメです。リピート放送頼りにしてしまうと荒天時に受信不良で見れなかったという事態にも・・・。

 

・録画が便利

上でも述べたようにCMがないので録画するには最適です。CMカットする際も本編開始前後には数秒間の暗転がありますのでわかりやすいです。前述のリピート放送と合わせると荒天時録画できなかったときの補完にもなります。さらにCSは地震津波発生時にテロップは表示せず、データ放送でアイコンが表示されるのみで録画再生時には消えているので地上波や無料BS局が日本地図やテロップ表示された際の補完にも最適です。

補足:AT-Xを始めとしたスカパー!(110度CS)では、震度4以上の地震が発生したとき、津波注意報津波警報が発令されたとき、その他重大な災害が起きたときに、左上に注意を知らせるアイコンが表示されます。これは放送法により定められているため強制的に表示されますので回避方法はありません。しかしデータ放送のため録画の際は消えます。ここが地上波・BS民放局との違いで録画に影響がないと言えるのです。最近だと着せ恋2話が、津波注意報によりTOKYO MXBS11では地図テロップが表示されたのに対して、1日遅れのAT-Xが地図を表示しなかった局として一部で注目されていました。ちなみにフジテレビワンツーネクストは、地上波・BS・CS統合マスターのため地上波と同じ文字テロップが表示されたりと、チャンネルにより表示が異なり特に民放系はちょっと要注意です。もっとも、身近で災害が起きた際はアニメの心配より避難しましょうね。

 

・オリジナルの声優特番が多い

東京エンカウント弐を始めとしたAT-Xでしか見ることができない、声優さんによるバラエティや特番が豊富なのも特筆すべき点です。声優に厳しいAT-Xですので無茶振りが多く普段見れない声優さんの一面が見れたり、お話が聞けるため推しが出演している回は外せませんね。

AT-Xが製作に関わっている場合、最速放送に加えてAT-X限定の声優さんによる特番を放送することがあります。主にそのアニメの主役級キャラを務める声優さんが出演しています。作品の紹介を始め、様々な企画に挑戦するので声優さんが好きな人でも楽しめる番組になっています。基本的にはここでしか放送せずリピート放送を除くと二度と再放送をしないため、要チェックです!

 

・湯気がにゃい!

アニメにもよりますが、ストライク・ザ・ブラッド一騎当千等一部番組は不自然な光や湯気がありません。視聴年齢制限を設けているため子どもが見れないように配慮されているためもあり、CSだからこそできることです。かの有名なSchool Daysの最終話を放送したのは有名な話。視聴年齢制限が付くかどうかはアニメの制作会社次第なので、明らかにお色気シーンが多い作品でも地上波と同じだったりもします。過去にはこどものじかんのように、制作会社とAT-X間での意向の違いにより、放送自体が取りやめとなった作品もあります。

 

湯気がにゃい↓

www.youtube.com

 

・その他再放送のラインナップについて

AT-Xでは新作だけでなく旧作ももちろん放送しています。ここ数年の作品だけでなく90年代、00年代の名作も放送してくれるので飽きることなく視聴できます。アニマックスやキッズステーションと違い、アニメの回転数が早いので前者2チャンネルと比較するとひと月に多くの作品を放送しています。さらにOVAや劇場版も合わせて放送するため作品をまだ自分の知らないジャンルや作品に触れる良い機会にもなると思います。

中には微妙な作品(失礼)も放送しますが数ある作品の中でハズレがあるのはやむを得ませんし、それらが後々スルメ作品となって話題になるか遅咲きで後年ヒットする可能性もないとは言えません。自分自身でこれから流行る作品を見つける楽しさやヒットした作品を見直す面白さがあるのもAT-Xの楽しみだと思っています。配信サイトと違いテレビ放送なので否が応でも目に入るので何気なく見た作品にハマってしまった!なんてことにもなるかもしれませんね。そしてときにはおじゃまんが山田くんのような誰得作品も・・・

また、続編を放送するアニメは放送前に振り返りで前クール作品を一挙放送することがあり、まだ見ていない場合や前期との間隔が空きすぎて内容を忘れてしまっていても追いかけることができます。

さらにAT-Xでは毎月特集を組んでアニメを放送していて、これを最初に書いた2022年4月の特集はきららアニメ特集でした!

ごちうさきんモザ、おちフル等人気の作品が多くTwitterを見ても前月と比べると加入者が増えたように感じますが果たして・・・

 

www.at-x.com

 

もちろん録画もできるのでコレクションには最適です。この辺は配信サイトに勝る点だと思っています。

 

良い点もあればもちろんデメリットもある・・・

次はAT-Xが抱える現状の課題について述べようと思います。

 

現状の課題点

・視聴料金について

月額1980円と他のアニメ専門チャンネルより高めであり、またアニマックスのようにスカパー!基本パックに入っていないため一切割引等はありません。

スカパー!の場合、視聴料金に加えて基本料金429円が追加でかかるため合計で月2409円になります。サブスクリプション形式の配信サイトが全盛期のこの時代、Amazon Prime Videoが月額500円、Netflixのスタンダードプラン(HD画質)は月額1490円であり、配信サイトはドラマや映画も視聴できてこの値段なので割高感は否めません。しかもアニメのみの配信サイトとなるdアニメストアに至っては月額440円とAT-Xのおよそ6分の1の値段・・・。

しかしAT-Xは録画でき保存さえすればオフラインで永久に見れる点や、配信サイトでは配信しない旧作やオリジナルの声優番組もあるのでこの視聴料金をどう思うかはあなた次第。また配信サイトと違って垂れ流しができて新しいジャンルや作品を開拓できるのも良い点。配信サイトだといつでも見れる安心感からか見ないで終わることもある私にとってはその辺りはメリットに感じました。

 

・画質について

スカパー!で放送してるAT-XはHD画質です。(1440x1080)

しかしながら110度CSの宿命かビットレートが低くBS民放局と比べると芳しくはありません。やはり動きの激しい戦闘シーン等ではブロックノイズが出てしまいます。

無料のBS11と比べてもBS11が18スロット(1920x1080)に比べスカパー!は12スロットとHD画質を保てる限界レベルですし、BS民放局(16スロット 1440x1080)と比較しても画質は落ちます。それでもe2の頃よりは大幅に向上しています。

それでもスカパー!の努力でエンコーダーが近年変更して12スロットHDでもブロックノイズが少なくなり大幅に改善されています。

 

・アニメの本数について

AT-Xを受信できる環境にあるということは無料BSも見れるわけで、最近の放送形態をみても分かる通り別途CSを契約する必要はなくなってきているのが現状です。さらにはTOKYO MXを受信できるのであればそこ1局ですべてが事足りるため、新作アニメだけに限れば衛星放送自体不要になります。また、放送枠が逼迫しているため全ての深夜アニメを放送できない事情もあり、ここ1局では全てをカバーできない問題点もあります。

アニメ専門チャンネルの魅力は新作アニメだけでなく旧作の再放送にもあると思います。地上波じゃあまり行われない再放送や放送コードの関係で放映できない作品も、ペアレンタルロックをかけられるCSはそれが可能であり、関東に住んでいても一定の需要はあると思います。またAT-Xでは声優番組が充実しているのでそれ目的で契約される人もちらほらいるとか・・・。

 

・必ずしも見たい作品が放送されるとは限らない

テレビ放送の宿命ですが、配信サイトと違い見たいときに見たい作品を見ることはできません。再放送されるといってもそれがいつになるかは不明ですし権利上の都合や放送コードの関係で放送できない場合も。リクエストもできますが希望が通るかどうかは運営のみぞ知る…?

 

まとめ

月額1980円と他のチャンネルや配信サイトより割高ですが、新作アニメを見やすい時間帯で見れたり、見逃した場合でもリピート放送で補えるので民放局よりも使い勝手がいいと思います。上でも書いたように自分自身で色々なアニメに触れられ新たなジャンルを開拓できるので決して配信サイトには負けていないと思います。

AT-Xでは毎月第一土日で無料放送を実施していますのでもし記事を読んでみて気になりましたらぜひチェックしてみてください。ただし一挙放送や劇場版、OVAは無料放送対象外です。またスカパー!ではCASカード1枚につき16日間無料体験ができるのでAT-Xを試して見たい人は申し込むと良いかもしれません。さらには気になる作品があるからとりあえず無料体験で試してみる…という使い方もできると思います。

文章書くのあまり慣れていないため下手くそで読みにくいかと思いますが、少しでも魅力が伝わればいいかなぁと思います。

 

おわり