びー級ブログ

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最近見たアニメ感想:8月分(Part10)

おまたせしました今月はこれ!

今月もちょっとニッチな作品が多い気もしますがこれもまた面白いのでぜひ読んでみてください!

劇場版の記事に関しては極力ネタバレを排除したつもりなので安心して見ることができると思います。

 

エル・カザド

形態:TVアニメシリーズ

放送年:2007年

話数:26話

ジャンル:ガンアクション、百合

制作会社:ビィートレイン

オススメ度:★★★★☆(89/100)

あらすじ:賞金稼ぎのナディは物理学者ハインツ・シュナイダーの殺害容疑で懸賞金が賭けられている容疑者:エリスを追ってメキシコの田舎町でついに見つけるが、ふとしたいきさつからナディはエリスを他の賞金稼ぎから救い出すが同時に追われる身となってしまう。エリスは殺人事件の真相を突き止めようと生まれ故郷を目指し、そこに行けば自分の過去がわかるはずと確信するエリスだったが手がかりは運命を導くというインカローズの原石と「ウニャイマルカ」という言葉だけ。そんなエリスの案内役に買って出たのは彼女を追っていたはずのナディだった。かくして二人の奇妙な逃避行が始まる。

解説:NOIR(ノワール)、MADLAX(マドラックス)に続く真下耕一監督の美少女ガンアクション三部作のうちのひとつで、今作がラストです。他2作と比べると作風は明るめです。見どころはナディとエリスの1話から最終話に至るまでの関係性です。あと変態宮野真守ことL・Aとタコスの歌。

感想:ノワールでもそうでしたがこの作品はガンアクションよりも、二人の絆に重点を置いて見てみるとより面白く感じました。結論言うとこのアニメは百合作品と言ってもいいでしょう。キスをしたりと肉体関係だけが百合ではなく、旅をすることで二人の信頼関係が生まれ絆が強くなっていく様子もまたそのジャンルの一つでしょう。回を重ねるごとにイチャイチャ度が増しナディの腕が鈍りアクションシーンが減ってきているのは内緒。最後は見せ場あったけどね。タコスの歌も1話限りのぽっと出かと思いきや最終話まで擦られているので印象に残った人も多いのではないでしょうか。最初ナディが歌い毛嫌いしていたエリスもいずれハマっていく様子がまたいいんですよね。このタコスナディとエリスがバイトをしたりとそこそこ登場するんですよね、こういうのがあるから全話見逃せないのです。そして忘れていけないのが変態L・Aの存在。終始エリスに固執する変態で気持ち悪さ全開でしたね、気持ち悪い以外の感想が出てこないのも中々すごいことでコレを演じていた宮野真守さんの演技力は流石としか言いようがありません。

序盤はナディのガンアクションメインなのでアクション系が好きな人にはもちろん、意外にも?百合好きな人にもとてもオススメな作品となっています。設定は重いですが笑えるシーンもあり、dアニメストアで視聴ができますので気になった人はチェックしてみてください。

話は変わりますがナディって絶妙に体臭がくさそうなんですよね。作中でも何日お風呂に入っていないかわからないと発言するシーンがあったりと匂いを思わせるところと毎日同じ服着ているところ(これはキャラデザがあるので仕方ない部分もありますが)、褐色キャラ(これは風評被害)なのが重なってそう思ってしまいました。まあアニメだからくさそうなキャラが良いと思うのですが現実だと只々キツイだけ…。またテコ入れ水着回で見せる水着シーンも貧乳なのでそんなに釘付けにならないところもまた一興。って感想より熱く語っていますがこれじゃL・Aと変わらないですね。

 

[映]かがみの孤城

形態:映画

公開年:2022年

上映時間:116分

ジャンル:ファンタジー、青春

制作会社:A-1 Pictures

オススメ度:★★★★★(95/100)

☆今月のオススメ☆

あらすじ:中学1年生の女の子、安西こころは同級生から受けたいじめにより不登校になり、フリースクールにも通えない日々を送っていた。ある日自室の鏡が光りはじめ吸い込まれたこころは大きな孤城を目にしそこには「オオカミさま」と呼ばれる狼の仮面を被った少女と出会う。オオカミさまに連れられ孤城に入ったこころはリオン、フウカ、アキ、スバル、マサムネ、ウレシノの6人の中学生と出会う。

オオカミさまは「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いも叶えてやろう」と言う。ただしその期限は1年間。鍵を探しながら共に孤城で過ごすうちに7人の共通点がわかってくる。7人が心を通わせ孤城が特別な場所となった頃、ある出来事が彼らを襲い・・・。

解説:クレヨンしんちゃんでおなじみの原恵一監督による作品で原作は辻村深月氏の小説です。見どころは、不登校生活を送るこころが孤城での日々を過ごすうちに変わる心境でしょうか。そして7人の子供達はもちろん、それ以外の登場人物の言動にも注目してみてくださいね。余談ですがマサムネの声優さんが高山みなみさんで「真実はいつもひとつ!」というパロディシーンがあります。

感想:映画なのでネタバレをできない関係で物語の核心には触れられないのですが、見終わった感想としては上手い回収の仕方だなと感心してしまいました。終盤で伏線を回収していく様は見てて我ながら感動してしまいました。

この映画は不登校の中学生を題材にしていて、その中でファンタジーをやり遂げているのですがこの融合の仕方がまたうまく出来ていました。どちらかをおざなりにするのではなく、孤城での生活からの実生活で問題にぶつかっていく様子がなんとも自然な流れで進んでいく点は違和感がありませんでした。いじめ等の暗い場面は容赦なくしっかりと描き、手を差し伸べ解決するシーンはしっかりと救いがあった点は前半の陰鬱な気分が晴れてわだかまりがなくなったと思います。思春期で自分の居場所がないと思いがちですが本当はあり、ただそのきっかけを掴むことがあの年代の子供たちには難しい、だからこそ両親や先生を含めた大人達がそのサインに気づいてあげなければならないというメッセージ性を受け取りました。それをファンタジーとして、孤城を一時的な居場所にし、子供たちと触れ合う中で気づいて一歩でも前に進める手法には脱帽です。

この作品は今を悩める子供にも、そしてこの年代のお子さんを持つ親御さんにも刺さる内容だと思います。最後は絶対感動すること間違いなしですのでぜひチェックしてみてくださいね!ちなみにアマプラやdアニメストア等でレンタル作品として配信していますので、配信サイトでも見ることはできます。詳しくは公式サイトを確認してみましょう。ちなみに私はWOWOWで視聴しました。テレビ放送だし多分そのうちリピートやるんじゃないかなぁ…。

 

Canvas2 〜虹色のスケッチ〜

形態:TVアニメシリーズ

放送年:2005年-2006年

話数:24話

ジャンル:学園、ラブコメ

制作会社:ZEXCS

オススメ度:★★★☆☆(65/100)

あらすじ:撫子学園の大学生であり美術部顧問代理の上倉浩樹は、過去のある出来事から絵が描けず画家の夢を諦め教師を目指していた。そんなある日浩樹の元に従兄妹の鳳仙エリスが居候として故郷北海道からやってくる。浩樹はエリスが幼い頃から妹のように可愛がり絵を教えたのも彼であり、その才能を買われエリスは特待生として撫子学園に入学する。また学園内の様々な才能や苦悩を抱えたヒロイン達との出会いが訪れ・・・。

解説:原作は18禁アダルトゲームですが、アニメはお色気要素がないので誰でも見ることができます。作品が古いので割りと有名かと思うのでその辺は省略します。ポイントはメインヒロインで従兄妹のエリスと幼馴染の霧と浩樹の関係やその進み方でしょうか。他のヒロイン達にももちろん注目です!後述しますが特に加奈。

感想:全話視聴し終えて真っ先に思ったことは、どうしてこうなった!!でした。それまで積み上げてきたものは一体何だったの!?と言わざるを得ない展開には頭を抱えてしまいました。とはいえまあそのルートを取るよねとは1話の時点で思ってはいたのですが、もっと他のやり方はなかったのでしょうか。しかしながらストーリー自体はよくできていたと思います。エリスと霧の関係がギスギスしてた点は重いのですが、その積み重ねがあるからストーリーが進んでいくのであり、必要なシーンだと感じました。ただエリスのちょっと子供っぽい性格は人を選ぶかもしれません。また加奈や菫の回等各ヒロインパートは感動できたり、海外ドラマである24のパロディ回を始めとした笑える話もあったりと、全24話ありますが見ていて苦ではなかったです。何せ最終話がね…。ところで、このアニメのスタッフには絶対加奈推しがいると思うのですがどうでしょう?他のヒロイン達は出番がない回があったりするのですが、加奈だけは全話出演してるんですよね。そこ絡まないだろという回でもワンシーンあったりと絶対誰か加奈が好きすぎるロリコンスタッフがいたのでしょう。実際かわいいから出てくれてありがたかったです。もっと加奈メイン回欲しかった。加奈を始めとした他のヒロイン達も回を重ねるごとに成長し進んでいくので浩樹、エリス、霧の三角関係だけに囚われず菫や朋子等にも注目してみましょう。

全24話(2クール)と当時は普通でも今考えると贅沢な枠は正解でした。原作が原作だけに攻略対象のヒロインが多い分1クールでは、深刻な尺不足が発生してしまいキャラクター紹介だけで終わってしまうことが多いことを考えると恵まれた作品と言えるでしょう。しつこくて申し訳ありませんが、それだけに最後の展開だけはどうしても驚きを隠せないのです。OPのYURIAさんが歌うプラスチックスマイルも名曲なのでぜひ聞いてみてください。EDももちろんいいですよ!スケッチのような絵柄で全裸のヒロイン達がバックに映ります。隠すとこは隠してますが。この年代の展開はどこかベタだけど王道なストーリー(最終話を除く)を楽しみたいならこの作品は要チェックです!

 

ジャングルDEいこう!

形態:OVA

発売年:1997年

話数:3

ジャンル:ファンタジー

制作会社:カオスプロジェクト

オススメ度:★★★☆☆(71/100)

あらすじ:小学生の少女、六道那柘美は父から謎の遺跡で発見した石像をもらう。その晩に那柘美の夢の中に下品なジジイ(創造の神アハム)が現れ、花の精霊、ミィに変身する力を授かり、さらには石像から数百年封じ込められていた邪神オンゴが目覚めてしまう。そしてこれから起きる様々な事件を解決していくのであるが・・・。

解説:CSチャンネル衛星劇場のある特集で視聴しました。1997年に発売されたOVAで制作協力にスタジオファンタジアのクレジットがあります。どうりでお色気シーンに気合いが入っているわけだ。見どころはOVA特有のお色気シーンと何気にしっかりと作られているアクションシーンです。ちなみに、タイトルにジャングルとありますが舞台はほとんど都会です。コンクリートジャングルってやつ?

感想:主人公の那柘美は小学生なのにパンチラ等のお色気シーンがやけに多いこと。そして遠回しに触れる女の子の日など、現代の地上波では放送できない場面が多々ありそこを魅せるのはOVAならではでした。OVAだからできることをとことんやり遂げた作品でしたが、3話という短い尺ではストーリーを広げるには限界がありました。しかしこのアニメはどちらかと言うとお色気に振り切っているため、ストーリー重視よりはお色気シーンを頭空っぽにして楽しむことが最適解かもしれません。それでもアクションシーンはかなり作り込まれており、見入ってしまう場面もあり決してないがしろにはされていないあたりは、やりたいことをやり遂げていることが表現され決してお色気頼りだけではないことが伺えました。まあ私は最終的にお色気シーン目当てになってしまいましたが…。

配信サイトにもないこの作品はDVDレンタルであるのでしょうか?私はたまたまスカパー!で放送していたのをチェックしたのですが、この手のOVAは視聴ハードルが少々高くオススメし難いのが難点ですね…。