びー級ブログ

思ったことをただ書くだけです。モットーは広く浅く。

最近見たアニメ感想:7月分(Part9)

今月はこれ!

 

※一部ネタバレを含む場合があります

 

 

ミラクル☆トレイン大江戸線へようこそ〜

放送年:2009年

形態:TVアニメシリーズ

話数:13

ジャンル:擬人化

制作会社:ゆめ太カンパニー

オススメ度:★★★★☆(87/100)

☆今月のオススメ☆

あらすじ:――貴女も駅に恋しませんか?

東京の地下鉄には美麗な男子ばかりが乗っている電車が存在する。その名もミラクル☆トレイン。この電車出会えた者は必ず幸せになるという都市伝説が存在する。

地下鉄の駅に入ってくる一人の悩みを抱えた女性がいる。何も変わらないいつもの風景だが、改札機をタッチした途端表示される文字" Welcome to the Miracle☆Train"とともに光るタッチしたカード。電車に乗り込むとそこは車内に異空間が広がり、6人の美麗な男子達が待ち構えていた。

「ようこそ、ミラクル☆トレインへ!」

今日はどのような女性がどのような悩みを抱え、6人の駅達が悩みを解決するのだろうか?

解説:都営地下鉄大江戸線を舞台としたアニメです、それも電車の車内と駅構内がメイン。大江戸線の解説については、話すと長くなるため都営交通のHPを見るかwikiで調べてほしいので省略するとして、この作品の特徴は駅の擬人化という珍しいジャンルにあることで、オムニバス形式で1話解決なので手軽に見ることができます。女性向け作品ですがBL描写はありません。

作品の見どころは、各話ヒロインの悩みを解決する過程とミラトレ雑学という都営交通や東京の地理に関する雑学に注目です。

全体的な感想:最初は女性向けというだけで見るのをためらっていたのですが、いざ視聴するとそんなことは全然気にならなくなり、むしろそれだけの理由で避けていた自分が恥ずかしくなりました。各話悩みを抱えた女性がミラトレに迷い込み、最初は嫌がっていたり拒否したりするもやがて観念したのか心を開き駅達のアドバイスで前向きに解決する一種のパターンですが、最後は毎回いい感動シーンで持っていくあたりは各ヒロインが次のステップへ進むいいレールを敷いてくれ解決する展開は見ものです。ベタでありきたりと思いますがそれもまたいいじゃないですか。だって悩みが解決しない限りミラクル☆トレインを降りられないなんて絶望ですよね。またこのキャラデザどこか懐かしい気がするのは私だけでしょうか?ここで、いくつかエピソードの紹介をしていこうと思います。個人的なオススメの回は3話と11話で今回はその2つを取り上げ感想を述べたいと思います。全話解説しろは勘弁してください。

 

☆各エピソードネタバレ注意!!☆

 

※注意

これからの文章に駅名が出てきますが新宿駅のように駅が付いている場合は駅施設、新宿のように駅がない場合は擬人化したミラクル☆トレインのメンバーと区別します。ややこしいですが頑張ってください。

 

 

 

 

 

3話:『十三万人の旅立ち』

乗車駅:新宿

3話解説:新宿駅からミラクル☆トレインに乗車した中学生の女の子・みちは戸惑い、車掌の説明を受けると早く降ろしてほしいといって駅達を困惑させる。計画的な人生を歩むのが彼女のポリシーできっちりしたところをまるで日本の電車みたいと指摘され、「電車なんて大っきらい!」と返すみち。一体彼女の悩みとは何だろうか?それを解決すべく新宿は街へと連れ出す。

両親が乗り鉄で危うく名前を鉄道の文字を取って「鉄」にされかけたところおばあちゃんが止めて道から「みち」になったといういきさつ。そんな両親を反面教師とし自分はきっちり決められた人生を歩むのだという。

駅には色々なドラマがある。今日がラッキーな人やツイてない人もそれぞれ13万人分のドラマがある。道の先には何があるかわからない、わからないから旅に出るんだ。と語る新宿。そこでみちは両親の言葉を思い出す。「人生には楽しい旅も苦しい旅もある。計画通りに行かない。でも道がある限り旅は続けられるんだ。道はどこまでも続いているんだからな」「自分の道は自分で切り開いていけるわ」

みち「電車っていいね」

ミラクル☆トレインに乗車し計画通りにはいかなかったが、忘れられない日となったみち。ミラクル☆トレインを降りるとき、それが新しい道の始まりなのである。

感想:高村光太郎の詩「道程」を思い出させる内容ですね。僕の前に道はできない〜で始まるのですがまさに3話はこれに当てはまるでしょう。中学生という年頃にはあまりにも早すぎる人生設計、そんな計画的にことが進むことなんてないというのはこの年代にはまだわかりませんよね。そんな何が起きるかわからないから楽しい人生ということを知った彼女の今後は言うまでもないでしょう。鉄道を通じて新たな旅に出てほしいところです。ところで、女の子に鉄と名付ける両親のセンスはかなり疑います。私の身内でも鉄道ネタで命名する方は聞いたことがありますが、こまちやさくらなど無難な?ところに収まっていますが鉄は男でもあんまりです。そりゃ電車も嫌いになるわと思いました。

 

11話:『3年後のプロポーズ』

乗車駅:麻布十番

11話解説:麻布十番駅から慌ただしく乗車する女性・真夕。彼女は相当なお人好しで困っている人を見ると放っておけず、いつも目的地までたどり着くまでに余計な時間をかけてしまうという。今日も彼氏と待ち合わせのため六本木駅へと向かう彼女だが、駅達は悩みがないのにミラクル☆トレインに乗車していることを疑問に思う。

そこで駅達は質問をし結婚の誓いをする日だろという事実を突き止めるが、どうしてそこまで幸せな人間がミラクル☆トレインに乗車しているのだろうかと尚更疑問に思う駅達。六本木駅に到着し降りる真夕だが悩みを解決できないことには駅達と別れられない、そこでまだ困っている人に遭遇したら大変だから待ち合わせ場所まで案内すると六本木が申し出る。約束の時間より1時間以上早く着いた彼女は、彼氏である秀明にメールをしようとしたが携帯電話の画面は真っ暗。それと同時に横断歩道の真ん中で風船を離してしまった子どものために取ってあげようとする彼女だが紐がつかめない。そこにトラックが接近。六本木が慌てて彼女の手を引こうとするがこれもまた掴むことができないどころか彼女のことを子どもを含め誰も認知されていないのである。

実は彼女は3年前風船を離してしまった女の子にそれを渡そうと掴んだところ、交通事故に遭ってしまい他界していたのである。

約束の時間に着いた秀明は真夕からの着信に驚く。疑問に思いながらも電話に出た秀明は真夕からの本心を聞きプロポーズをする。「ありがとう。私も秀くんのこと愛してる。だからどうか生きてる時間を幸せにね」着信が切れる。ガラス越しに映った真夕からキスされると真夕はそのまま消えていった――。

感想:いつもとは違うパターンの結末です。まさかヒロインが死亡しているオチはちょっと意外でした。この約束の日が命日できっと彼女は想いを伝えたかったのでしょう。ミラクル☆トレインの奇跡によってそれが伝えられ無事成仏、悲しい結末ではありますが自分の気持ちを伝えられた点では良かったのではないでしょうか。事故の原因となった風船もまた彼女の他人を思う優しさからきていてなんとも言えませんでした。故人には関与できない駅達ですが、あのときの気持ちを伝えることが悩みの解決と考えれば合点がいきキチンと落ちがついたと考えるとジーンとくるシーンです。

 

以上でエピソード解説は終わりです。このアニメはこのようにいい感じに締めくくるのですが最終話で超展開となってしまったことが未だに違和感がありますが、ダラダラやっても仕方ないのでこの締め方もアリでしょう。そして最後の乗客となったアカリもなぜ男だらけのミラクル☆トレインに女性がいるのかという疑問に答えてくれます。それはあなた自身の目で確かめてくれ!(Vジャンプ攻略本)

 

バイオ・ハンター

発売年:1995年

形態:OVA

話数:1 59分

ジャンル:ホラー、アクション

制作会社:マッドハウス

オススメ度:★★★☆☆(66/100)

あらすじ:普段は大学の分子生物講師である越ケ谷と駒田。しかし彼らのもう一つの顔は人間を妖怪に変えてしまう原因不明の病原体、デモンウイルスの謎に迫るバイオハンター。唯一デモンウイルスをコントロールできる体質の駒田と共に、女性の内蔵を食いちぎる猟奇的連続殺人事件が頻発し、デモンウイルスとの関係性を見出すため調査に乗り出すのだが・・・。

解説:スカパー!のチャンネル衛星劇場のとある特集にて視聴しました。どの配信サイトにもないレアなアニメなので視聴がちょっと難しいかもしれません。

感想:全体的なアクションは見ごたえがあったのですが、それ以外はちょっと微妙というのが第一印象でした。ウイルスからのミステリー要素にしたかったのか、アクションにしたかったのかどちらも狙ってはいるもののちょっと粗が目立つかなぁと思ってしまった点は残念。しかし90年代OVAというなんでも表現していい時代の作品らしく、バトルシーン等は見ごたえがあったのも事実です。冒頭のベッドシーンでは見るアニメ間違ったと思ったのですが、その瞬間男の腕が食べられたりとインパクトが強く後の展開に続けられた点は評価できると思います。衛星劇場の90年代のマイナーOVA特集にふさわしい珍作枠としては上々の出来です。

 

幼女社長(1期)

<ショートアニメ>

配信年:2021年

形態:インターネット配信

話数:13

ジャンル:コメディ

制作会社:project No.9

オススメ度:★★★☆☆(70/100)

あらすじ:むじなカンパニーの社長・六科なじむはごく普通の5歳児。秘書のユキを始めとした個性的な社員とともに社会の荒波に突っ込んでいく!?

解説:ショートアニメです。本来ショートアニメは取り上げないのですが、まさかの2期配信・放送ということで急遽ここで取り上げることにしました。本編よりOPのほうが長いです。(下記動画参照)

感想:ショートアニメ特有のぶっ飛んだキャラや展開は好きなのでその辺りは楽しめました。サクッと見ることができて笑えるところがショートアニメのいいところですね。あとやわにってそんないるものなの!?そして特筆すべきは上記でも述べた通りOPでしょう。本編より長く力が入っているってどういうことなの…と初見では思いましたが慣れてくるとクセになるんですよね、そしてリピートしてしまいました。

ところで、このアニメの主人公・なじむの声優さんは日高里菜さんなのですが、この翌年に放送したアニメ、社畜さんは幼女幽霊に癒やされたい。の幽霊ちゃんとどうしても被ってしまう点がありました。会社が舞台で幼女で声優さんが日高里菜さんってもう幼女幽霊なのでは!?幼女社長で酷使された後に亡霊となり幽霊ちゃんになったと考えれば…なんてどうでもいいことを考えてしまいました。以上個人的な妄想でした。

 

主題歌フルサイズ動画です、アニメではおおよそ半分の尺に短縮されています。あれショートアニメってなんだっけ?

www.youtube.com

 

そして…

<<現在2期:幼女社長R配信・放送中!>>

配信

dアニメストア、ABEMA:2023/7/1 21:00〜 

他各種配信サイト(公式サイト参照)

www.mujina-company.com

放送

AT-X:2023/7/13 22:23〜

テレビ放送はAT-Xのみです!AT-Xについては過去にまとめ記事がありますのでそちらも参考にしてください。

www.at-x.com

 

ベン・トー

放送年:2011年

形態:TVアニメシリーズ

話数:13

ジャンル:コメディ

制作会社:david production

オススメ度:★★★★☆(85/100)

あらすじ:寮に暮らす高校生・佐藤洋はある日晩ごはんを買いに近所のスーパーへと入り半額弁当に手を伸ばした直後、凄まじい戦闘が始まり意識を失う。彼が目を覚ましたときには半額弁当は売り切れていた。たまたまその場にいた同じ高校の生徒・白粉花と出会い、洋たちは何が行われているのか確かめるためスーパーへ通い詰め、<氷結の魔女>と呼ばれる女生徒・槍水仙から半額弁当を巡る争奪戦を知り自らも足を踏み入れることとなるのだが・・・。

解説:要するに半額弁当を巡るバトルアニメということです。見どころは半額弁当に対する各人物の執念と二つ名でしょうか。

感想:正直お弁当争奪戦だけでよくここまで表現できたなというのが第一印象でした。毎回作戦を練り、殴り合いのバトルが繰り広げられますが、結局やっていることは半額弁当争奪戦でしかないということで、バカバカしいことを真面目にやっていることが面白く感じました。12年前の作品ということもあり今と物価が違う点にも注目です。この価格でお弁当が買えて懐かしいという今見るとどこかノスタルジックに感じてしまうところもありました。文字にするとくだらないけどそこには真剣勝負が繰り広げられる、画面に釘付けになること間違いなしです。

 

勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う

放送年:2022年(2022年秋アニメ)

形態:TVアニメシリーズ

話数:13

ジャンル:異世界、アクション

制作会社:EMTスクエアード

オススメ度:★★★★☆(80/100)

あらすじ:勇者と共に魔王討伐を目指すビーストテイマーのレインはある日、仲間から役立たずの烙印を押されパーティーを追放されてしまう。自由に生きようと冒険者の道を選んだレインは試練中、魔物に襲われている最強種のひとつである猫霊族のカナデに遭遇し助けようとするも、彼女は敵を瞬殺してしまう。

「私を使役してみる?」

最強種の猫耳少女と契約したレインは冒険者として新たな人生を歩み、レインの能力に気づく勇者パーティーや新たな最強種と出会い・・・。

解説:作品のポイントは勇者パーティーの動向、レインの能力と彼と契約した最強種達のレインや街の人に対する感情の変化に注目です。

感想:作品名であらすじを語ってしまうタイプのなろう作品なのですが、実際はまあタイトルのとおりです。カナデやタニアを始めとした最強種達が敵をなぎ倒していく痛快アクションは、お約束とはいえ見ていて爽快です。12話のホライズンの危機のときも、各キャラの個性を十分に活かせた描写が出来ていて街を救うシーンなんかは見どころでしょう。そしてニーナの能力の初披露とつながり解決へ導くシーンはスムーズで見ていて飽きませんでした。またこの手のアニメにありがちなヒロイン達のチョロさ主人公へ惚れ惚れして顔を赤らめる場面なんかもベタとはいえ面白いですよ。あれ、最強種って1種類じゃないの!?

そして忘れてはいけないのが、このアニメのキーのひとつとなる勇者パーティーです。1話では追い出されて5話で再会しあることから対決するも、カナデとタニアにボコボコにされるシーンは誰が見てもスッキリしたのではないでしょうか。そしてそれが勇者闇落ちの幕開けとなるのはまた別のお話となりますが、それにはどうやら2期を待たなければならないようです。最終話で勇者パーティーが街の危機に助けに来なかったがために、食べ物を売ってもらえず逆に街を追放されるシーンはスカッとする反面これから起こる勇者闇落ちを示唆していたと思います。

お約束の展開が続くとはいえ、カナデを始めとしたキャラの可愛さや敵をワンパンしていく痛快アクションなんかはスカッと見ることができ、週末に頭空っぽにして見るには最適の作品だと思います。