びー級ブログ

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最近見たアニメ感想:6月分(Part8)

今月はこれ!

 

 

評価基準について

今まで作品紹介の最後にオススメ度を書いていましたが、直感で書いているため点数と星の数が合わないことがありましたので、以下のように統一します。でも結局こういうのって直感で決めちゃうよね。また、今月からは各作品のジャンルを記入します。細かく定めていないので大まかにとらえてくださいね。

オススメ度に関しては以下の通りとなります。点数に関しては話の内容、構成、キャラクター、作画、主題歌等を勘案してつけてます。目安のひとつに過ぎません。

★★★★★・・・90点以上。傑作。神作品。私個人が推す絶対に見て欲しい作品です。見て後悔はさせないくらいには自信を持ってオススメできる作品。

★★★★☆・・・80〜89点。名作。★5つとまではいかないけど、見て面白かった、ハマってしまったアニメで推していきたい作品が対象。

★★★☆☆・・・60〜79点。良作、佳作。名作とまではいかないけど、それなりに見れる、楽しみにしていた作品はこちら。70点台は良作、60点台は佳作・凡作とします。

★★☆☆☆・・・40〜59点。普通かそれ以下の作品。このあたりになると途中で切る場合があるのであまり取り上げることはありません。

★☆☆☆☆・・・20〜39点。個人的に微妙だと感じた作品。★2つと同じく途中切りするケースが多いため事情がない限りは見たり取り上げないと思います。

☆☆☆☆☆・・・20点未満はすべてこちら。駄作はこちら。また評価対象外で見るまでもないと判断した作品なので基本は取り上げません。

 

かくしごと(TVアニメ)

放送年:2020年 TVアニメシリーズ

話数:12話

ジャンル:コメディ、ホームドラマ

制作会社:亜細亜堂

オススメ度:★★★★★(94/100)

あらすじ:下ネタマンガを描いている後藤可久士は娘を溺愛していた。娘に自分の仕事が知られたら、娘に嫌われたり、学校でいじめられたりしてしまうのではないかという心配から職業を隠していた。漫画家という「かくしごと」を抱えながら父・後藤可久士とその娘・姫とのドタバタな日常が続いていくのでした。

解説:1話の冒頭では18歳になった姫のシーンから始まります。これは最後まで見ていくとわかります。要は最後まで見ろってことです。「かくしごと」のダブルミーニングに関してはその冒頭でも触れているため省略します。

感想:10話まではコメディ調で見てて笑いつつもどこか温まるストーリーで楽しく見れました。11話からシリアスを覗かせつつ(実際は10話まででも伏線はあった)最終話で今までの回想や伏線が回収されるシリアス調でしたが、その最終話にやられました。ここで最終話の内容を書くとネタバレになるため避けますが、1話冒頭やそれまでの18歳の姫のシーンが理解でき、感動すること間違いなしです。全編通してギャグとシリアスがうまい具合に描かれていてバランスが取れていたと思います。父親の後藤可久士は下ネタマンガを書きますが、本編では露骨な下ネタギャグはなく、誰にでもオススメできる作品でしょう。

 

 

劇場編集版かくしごと ―ひめごとはなんですか―

公開年:2021年

上映時間:78分

ジャンル:コメディ、ホームドラマ

制作会社:亜細亜堂

オススメ度:★★★★★(92/100)

あらすじ:上記TVアニメ版を参照

解説:テレビアニメ版かくしごとの再編集版です。最後は新規のカットがあります。

感想:再編集版なので基本的な感想は上記テレビアニメ版と同じですが、短い時間でうまくまとまっていたと思います。そして最後の新規カットでEDテーマの「君は天然色」の意味がわかりますので、総集編だからといってスルーせずにぜひ見てみてくださいね。

 

true tears

放送年:2008年 TVアニメシリーズ

話数:13話

ジャンル:青春、ラブコメ

制作会社:P.A.WORKS

オススメ度:★★★★★(96/100)

☆今月のオススメ☆

あらすじ:絵本作家を目指す仲上眞一郎は、両親を亡くし仲上家に引き取られた同じ高校に通う湯浅比呂美と両親の4人で暮らしている。ある日眞一郎は学校の裏庭の木に登って降りられなくなった石動乃絵と出会う。彼女はとある過去の出来事から涙を流すことができなくなったようだ。眞一郎は彼女の突拍子もない行動になぜか不思議な魅力を感じていき、この乃絵との出会いをきっかけに、比呂美を始めとした周りの人物との関係や、自分自身の本心の変化が生じていく。

解説:P.A.WORKS初の作品であり原点にして頂点です。富山県南砺市を舞台にした青春群像劇であり、P.A.WORKSはここから知名度を一気に上げました。私が心からオススメする作品の一つであり傑作です。

感想:それぞれの感情がアニメの枠にとどまらずリアルに表現されていたと思います。1話からある慎一郎の比呂美に対する感情が回を重ねるごとに、他人と関わりを持つことで自分の本心に改めて気づくのでした。でもそれって乃絵のおかげでもあるこの話は、単純に勝ち負けのレベルではないのだと思います。このアニメの見どころは、青春時代にありがちな各人物が抱える思春期特有の葛藤にもあります。特に中盤にかけて人間関係が拗れてきますが、それもよく見ると高校生特有の若さから来てるモヤモヤ感であり、自分の本心に気づいたとき、それを告白するときなどの描写がよく描かれていました。最近は淡白というかこういうドロドロした人間関係を描く作品が少なくなってきているので、青春モノでシリアスな人間ドラマを見たいならまさにこの作品はオススメできるくらい、P.A.WORKSの原点にして頂点でしょう。

 

魔法少女プリティサミー(TVアニメ版)

放送年:1996年 TVアニメシリーズ

話数:26話

ジャンル:魔法少女、ファンタジー

制作会社:AIC

オススメ度:★★★★☆(88/100)

あらすじ:魔法の国ジュラルへイムでは女王の代替わりの時期を迎えていた。残った候補は、頭の中がお花畑の津名魅と政治を真っ当に考える裸魅亜の2人だったが、選ばれたのはまさかの津名魅。そして津名魅は最終試験として、地球で同じ魂を持つものに魔法の力を与え、平和に導くことを命じられる。そこで選ばれたのは普通の小学生・河合砂沙美であり、彼女は魔法少女として活躍しなければならなくなった。結果が気に食わない裸魅亜は、砂沙美に刺客であるピクシィミサを送るのだが、なんとそれは砂沙美の親友・美紗緒だったのだ。

解説:人気シリーズ天地無用!の登場人物である砂沙美を主人公としたスピンオフ作品です。天地無用!のキャラクターも一部登場しますが全く別物でありシリーズを知らなくても楽しめる内容となっています。ちなみにTV版は天地柾木が全く出演しません。

感想:基本的にドタバタコメディチックな中身で、見てて笑えるシーンが多くあっという間に26話見終えてしまいました。各回おバカな展開が多いのですが、全力でそれをやり切っているので見ていて苦ではありませんでした。正直展開はありきたりで王道な内容なのですが、それが気にならないほどにはキチンと作られていたと思います。最終回もテンプレ的なハッピーエンドでしたが、落とし方としては奇をてらいすぎずに良くまとまっていました。90年代の作品でスピンオフの先駆けとも言える本作は正しくその役割を果たしたと言えるでしょう。大体天地無用!って大人の女性がたくさん出演するのにも関わらず、人気があるのが少女である砂沙美という点は、いつの時代もオタクの嗜好は変わらないんだなと思ってしまいました。実際砂沙美はかわいいんだけどね。規制が緩いこの時代ならではのギリギリ感がまた良かった。

そして砂沙美と美紗緒の友情も素晴らしいもので時代が時代ならあら^〜とか言われてたんでしょうか?

プリティサミーは2023年現在dアニメストアで視聴可能です。ぜひチェックしてみてくださいね。

animestore.docomo.ne.jp

 

彼女、お借りします(1期)

放送年:2020年 TVアニメシリーズ

話数:12話

ジャンル:ラブコメ

制作会社:トムス・エンタテインメント

<<2023年7月〜 3期放送決定!>>

オススメ度:★★★☆☆(74/100)

あらすじ:大学生の木ノ下和也は初めてできた彼女にたったの1ヶ月でフラレた衝動からレンタル彼女を申し込む。当日現れたのは容姿端麗なレンタル彼女・水原千鶴だった。彼女としての立ちふるまいが完璧な千鶴に惹かれる和也だが、2回目のレンタルで過去にフラレたいらだちから千鶴に八つ当たりをしてしまい、千鶴の怒りは爆発してしまう。そんな矢先、和也はおばあちゃんが倒れたとの連絡を受け病院へ行くが、思わず見栄を張ってしまい、一緒にいた千鶴のことを彼女と紹介してしまう。

解説:レンタル彼女という恋人代行サービスをメインにしたラブコメです。見どころは千鶴と和也の心境の変化でしょうか。あとEDの動き。

感想:嘘に嘘を重ねていった結果こうなるよねって感じの結末でした。当然の結果というかまあそうだよねとしかなりませんでした。最初はちょっと和也が純粋すぎて痛いなとも思ってたのですが、千鶴のことを知り好きになっていくところは多少なりとも成長したのかな、なんて思ったりもしました。まあこういう純粋でまっすぐなところが和也らしくていいのでしょうけど。登場人物みんなイジワルなんでそこの駆け引きが楽しく見れる作品でした。

 

彼女、お借りします(2期)

<<2023年7月〜 3期放送決定!>>

放送年:2022年 TVアニメシリーズ

話数:12話

ジャンル:ラブコメ

制作会社:トムス・エンタテインメント

オススメ度:★★★☆☆(75/100)

あらすじ:上記1期を参照

解説:上記作品彼女、お借りします!の続編。和也と他4人の彼女達との距離感や駆け引きが1期よりパワーアップしています。

感想:1期の続きで安定した面白さだったので特筆すべき点もあまりないのですが、最終話の和也の決意を見てそう繋がりここで終わりか!となりましたね。和也も1期に比べれば痛いところも減ってきていてその点は見やすかったかな。でもまだくっさいけど…。そして麻美が絡むと一気に重くなるこの作品、いよいよ本性現したね。でも麻美っていい元カノムーブしてると思うんですよね。自分から振っておいてでも和也のことは気になるし、千鶴達のことを詮索するあたりは、この作品のいいスパイスとなっていたのではないでしょうか。もっとも千鶴がレンタル彼女でなければここまでにはならないと思うのですが、それではこの作品が破綻するためそのツッコミはなしの方向で…。

☆彼女、お借りしますは2023年7月より3期放送します!dアニメストアで1期・2期共に配信していますので今からでも追うことができます!

☆3期放送スケジュール☆

TBS系列(全国ネット):2023年7月7日 25:23〜

AT-X:2023年7月18日 22:00〜

詳しくは↓

kanokari-official.com

 

 

それでも歩は寄せてくる

放送年:2022年 TVアニメシリーズ

話数:12話

ジャンル:ラブコメ、学園

制作会社:SILVER LINK.

オススメ度:★★★★☆(86/100)

あらすじ:2人しかいない将棋部では毎日楽しく部長の八乙女うるしと将棋初心者の田中歩が将棋を指している。しかし歩の攻めの姿勢にうるしはタジタジで、将棋だけでなく恋の盤上と盤外の攻防戦が始まる!?

解説:からかい上手の高木さんの作者、山本崇一朗氏の作品です。特徴的な女性キャラのおでこがそのトレードマークです。タイトルの歩は将棋の歩と主人公の田中歩とを掛けているのでしょう。ちなみに、もちろん将棋を知らなくても楽しめますよ。

感想:うるしと歩のやりとりに終始悶絶してしまいました。お互いの距離感が12話丸々使って近くなっていくところはよくできているなと感じ、急ぎすぎずでも進展するところがニヤニヤできて良かったです。OPでうるしのダンスシーンが可愛くて、あとはEDの50センチもうるしの心情をよく表現できた歌詞だと思います。結局何が言いたいかってうるしの表情が一々かわいい!

 

MEZZO FORTE International Version

<R-15版>

発売年:2000年 OVA

話数:1話 54分

ジャンル:アクション

制作会社:アームス

オススメ度:★★★★☆(85/100)

あらすじ:現代よりちょっと先の未来、人型ロボットの実用化などの技術の進歩とは裏腹に治安は悪化し、それに反比例するかのように検挙率は低下していった。外見こそは変わらないが混沌とした街・東京を舞台に合法非合法を問わず危険な仕事を代行する業者、DSAと呼ばれる3人組のグループがいた。そんなDSAの今回の依頼は、プロ野球グループのオーナーであり、桃井グループのトップである桃井桃吉の誘拐を依頼されるが、虐殺行為が好きなグループの跡取り娘・桃実に追い回されることとなり・・・。

解説:梅津泰臣氏が手掛ける痛快アクションアニメです。今回はR-15版のInternational Versionを取り上げます。というのは元々はR-18版で発売されていたものを、性行為のシーンだけカットしたのがこのバージョンなります。

じゃあなんでR-18の方を取り上げないの?とお思いでしょうが、スカパー!衛星劇場で視聴した結果、このR-15版に差し替えられたためです。110度CSではアダルトは放送できず、もしやると総務省に怒られるどころの騒ぎじゃなくなるかも…。元々のR-18版を見るにはプレミアムサービスに加入しなければならず、私の環境では導入できないため断念しました。またこれだけのために専用のアンテナとチューナー導入は見合わないという判断もありました。ちなみにFANZAではR-18版を発売しています。

感想:主人公の一人、鈴木海空来が敵を蹴散らすときの「晩ごはんが食べたかったら動かないでね」という独特のワードが印象に残りましたね。敵をやっつけるときのセリフが晩ごはんって中々ユニークでいいじゃないですか。実はR-15版でも十分楽しむことができ、カットされたエロシーンも数分と短いのでエロ目的でこれを見ると多分損すると思います、いやします。なんせアクションシーンが多く、流血や爪を剥いだりと猟奇的な場面が多くある意味ではR-15のアニメです!そのアクションシーンもヒヤッとする場面はあるものの、基本的に痛快で敵をバッタバッタ蹴散らしていくため見てて爽快です。ちなみに梅津泰臣氏のもう一つの作品、A KITEも同じ感じで猟奇的なシーンが多いと聞きますのでまだ未視聴なためどこかで見る機会を得たいですね。

 

エルフェンリート

<R-15+指定> <※猟奇的な表現注意※>

放送年:2004年 TVアニメシリーズ

話数:13話+特別編1話

ジャンル:バイオレンス、アクション、ハートフルボッコ

制作会社:アームス

オススメ度:★★★★☆(82/100)※猟奇的な表現が平気な人に限る

あらすじ:離島に建つ国立生態科学研究所の地下には厳重に隔離され、拘束された角とベクターと呼ばれる見えない2本の腕を持つ少女がいた。ある日研究所に隔離されていた少女、ルーシーは警備員の隙を突いて逃走し、止めようとする研究所の人間を虐殺していく。脱走を試みるルーシーだったが、対戦車両徹甲弾に被弾し海に落下する。

一方大学進学のため親戚のいる鎌倉に下宿していたユウタは、いとこのユカと共に由比ヶ浜を訪れたところ、浜辺に佇む全裸の少女を見つけるがそれはなんとルーシーだった。記憶喪失で、にゅうとしか喋れないルーシーだが放っておけない2人は保護し、奇妙な共同生活が始まるが・・・。

解説:説明不要の伝説的なグロアニメです。あらすじの時点でお腹いっぱいになった人もいると思いますが、猟奇的なシーンがダメな人は絶対に見ないでください。1話の時点で首が吹っ飛びます。

感想:真っ先に思うことは「グロいなこれ…」でしたが話を見ていくと各キャラの過去の重さはグロさの比ではないくらいエグかったです。猟奇的なシーンで言うと冒頭のキャラがどんどん死んでいく様は、いきなり作品の方向性を示すと考えれば不思議でもなんでもないのです。特に惨いシーンは4話でナナが四肢切断されるシーンでした。「全然痛くないもん!」と強がってはいるけど、ルーシーに何一つ対抗できないところは見ててキツかったです。アニメとはいえグロシーンは見てて目をそらしたくなりますね。一体どういうメンタルでこれが描けるのでしょうか。グロさにどうしても重点がいってしまいがちですが、しかしながら作品の核はしっかりとしておりメッセージ性は全話通して見ると伝わってくると思います。猟奇的なシーンはいけるよって人にならぜひオススメできる作品ですが、万人受けはしないでしょう。

ちなみに、今回はAT-Xで視聴しましたが、もちろん視聴年齢制限つきです。しかも冒頭猟奇的なシーンが含まれるため未成年に配慮してください〜的な内容の注意書きが出る始末。エロ以外で視聴年齢制限がかけられる作品ってコレとひぐらしとHOTDくらいかな?

 

まとめ

今回は王道的なモノからマニアックなOVAと幅広く取り上げてみたつもりです。OVAや80年代、90年代の旧作は凝ってる作風が多く見ていて面白いので今後も定期的に取り上げていこうと思います。話題作はみんな感想書いているため、あまり書く人のいない旧作やマイナーな珍作をここでは扱っていきたいですね。

ちなみに衛星劇場では現在OVA特集を放送しています。Mezzo Forteなんかもここで視聴しました。配信サイトにはない作品ばかりですので、もし興味があればチェックしてみてくださいね。スカパー!プレミアムサービスならR-18版も見れるよ!

www.eigeki.com

 

おわり